虚弱体質の冒険家 〜スペランカー〜

 

スペランカー。レゲーを語る上で、決して外せない重要なゲームの一つである。

このゲームが、なぜにそれほどまでの重鎮になったのかといえば、ひとえに主人公の

軟弱さ加減によるものであろう。彼はともかく死ぬ

地下深くにまで単身で宝を探しに来た者とは思えないくらい簡単に死ぬのだ。

なにせ、自分の身長の半分ほどの高さから落下しただけで死ぬのだから困ったものである。

下り坂をジャンプしても死ぬのだ。恐るべき貧弱さである。

また、それに加えてこのゲーム、操作性が微妙なのだ。ツタを上り下りするのに、

細心の注意を払わないとツタから滑り落ちて死んでしまう。

慣れた者でさえ、慢心すればあっさりと命を落とすのだ。

まったく忍耐力と集中力の要求されるゲームである。ジェンガ並だ。

1周5面構成で、1周クリアすると宝物の上に彼が立って喜んでいるシーンとともに

メッセージが出て、「ああ、ようやくクリアか。こいつ、こんな宝の山の上に乗ってるけど、

きっとここから落ちても死ぬだろうな」などという感慨にふけるヒマもなく次の周回がはじまる。

しかも、マップの色が変わっただけ

なめとんのかと思っていると、本来カギがある場所にカギがない。

が、その場所を通過するとアイテム獲得の音が鳴り、カギを持っている…

そう、カギは見えなくなっているだけなのだ!

さらに周回を進めていくと、ジャンプしないと取れなかったり、照明弾を撃たないと

取れなかったり。思考錯誤も必要なゲームだ。

このように、単純でいて、なおかつ難しく、考えさせられるゲームがこのスペランカー

なのだ。ちょっとむしゃくしゃしているときにはこのゲームをやってみて欲しい。

ますます怒りがつのることを保証しよう。

くれぐれも、コントローラーを投げてはいけない。

これは、あなたの忍耐力を試しているのだから。

 


MIDI作成:MZN氏(studioMZN)


なんか幽霊でかいよな。スペランカー

1985年12月7日発売、発売元アイレム、定価4900円。

写真からも判別してもらえるとおり、当時アイレムのソフトには

ランプがついており、カセットを挿して電源を入れると

赤く光るというものになっていた。

そんな素敵なアイレムのHPはこちら


次回予告

有名芸人が殺され、ダイヤが持ち去られた…

犯人は一体何者なのか。

数々の謎を乗り越えて、捜索の果てに探偵が見たものは。

次回、れげーと僕。

「吉本興業の陰謀」


れげーと僕。へ