吉本興業の陰謀 〜さんまの名探偵〜

 

 さて、このゲームを語るために私はファミコンソフトの入っているケースを

取り出したのであるが、なんとソフトが見つからない

はるけき彼方の記憶をたどってみるが、誰かに貸してそのままになっている

という結論に達した。よって、このゲームの

レビューは完全に私の記憶によるものだけとなることをここでお断りしておく。

 このゲーム、主人公は名探偵・明石家さんまで、プレイヤーはその助手という設定。

さまざまなコマンドを駆使して各所を行き来し、文珍を殺害して、ダイヤ・アフリカの星を

奪った犯人を探し出すというのがゲームの目的だ。登場キャラが吉本興業の

関係者ばかりとなっているのがウリでもあるため、キャラグラフィックは各人物の

特徴を的確に捉えたものになっている。

 では、ゲーム内容はどうかと言うと、基本をADV形式で、

折々にミニアクションゲームが入っている。

このミニアクションゲームが、「さんまの名探偵」というゲームを表現する

重要なフィーチャーとなっているのだ。

あのやっさんとのボートレースは未だに勝てないという人も結構いるようである。

蛇足だが、連射パッドは使わないようにしよう。見抜かれる恐れもあるからだ。

他にもシューティングや追いかけっこなど、

盛りだくさんの内容だ(この件に関する抗議は受け付けない)。

 「ポートピア連続殺人事件」以来、このテのゲームはごろごろ出ていて、

オチ的にはいつも同じようなものなのだが、ついついやってしまう。

ポートピアほど衝撃的なものはないが、登場人物の中にはもはやテレビでは

見かけられない顔もいる。芸人たちを懐かしむという意味合いでも、

このゲームをやってみることは損ではないだろう。

勿論、ファミコンのゲームをやりこむ時間の余裕があれば、だが。

 


MIDI作成:不明


かにかにどこかに。さんまの名探偵

1987年4月2日発売、発売元ナムコ、定価4900円。

ぱっと見て、やはりさんまの顔というのは特徴の

とりやすいものであるなと思う。

最近類似品として「ナイナイの名探偵」が発売。

そんなナムコのHPはこちら


次回予告

なぜ彼らは、ハンマー一つで山を登るのか。

なぜ彼らは、風船にだけで空を駆けるのか。

彼らは答えず、ただ黙々と挑みつづけるだけである。

次回、れげーと僕。

「男たちの挑戦」


れげーと僕。へ